公式ウェブサイトを開設しました

この度、沖縄県産婦人科医会の公式ウェブサイトを開設しました。
開設にあたり、会長 佐久本哲郎のコメントを掲載しました。


 この度長年の懸案でありました沖縄県産婦人科医会ホームページを開設いたしました。これにより県民の皆様に産婦人科医療、診療に関する新しい、正確な情報を届けることができます。会員の先生方には診療に関する新しい知識や厚生労働省、日本産婦人科医会、日本産科婦人科学会等からの通知などを迅速に通知することができるようになります。

 沖縄県産婦人科医会は日本復帰前の1966年日本母性保護委協会沖縄県支部として発足し、2011年現在の名称に変更して今日に至っており、現在会員数は約150名です。医会は沖縄県民に安全で良質な産婦人科医療を提供することにより母子の生命健康を保護し、女性の心身にわたる健康保持、増進に勤め県民の保健の向上に寄与することを目指しています。そのため沖縄産科婦人科学会と共同で車の両輪として活動しております。また医会は母体保護法の適正な運用と実施を推進しています。さらに会員の先生方の生涯教育への支援も努めております。

 産婦人科診療は様々な問題に直面しています。新型コロナウイルス感染症の影響もあり、2021年の我が国の出生数は811,604人となり統計開始以来最小となりました。少子化対策が我が国の重大な課題です。まず出産を希望する女性のために、安心して妊婦健診あるいは産後健診が受けられるように公費負担制度のさらなる充実を求めています。乳幼児の虐待を防ぎ、産後うつ病を早期に発見して妊産婦の自殺を防ぐ観点から妊産婦のメンタルヘルスについても医会として努力しております。令和4年度から不妊症診療が保険診療となりました。これまでの不妊症診療を変換し、対応する必要があります。同じく今年度から子宮頸がんに対するHPVワクチンの積極的接種勧奨が再開されています。HPVワクチンの普及に努め子宮頸がんを減らしたいと考えます。

産婦人科医はお産のみならず、一生涯通じての女性の健康保持に寄与する医療を行っております。乳児期、学童期、思春期、成人・生殖期、更年期、老年期を通して皆様に貢献するかかりつけ医として認識頂ければ幸いです。沖縄県の産婦人科医療機関・専門医は地域特性もあり密接な連携が取れており、皆様のご希望に添える体制が構築されております。

当会は常に女性とともにあり、女性支援に邁進する産婦人科医師団体であります。本会へのご理解、ご支援をよろしくお願いいたします。

沖縄県医師会 第6代会長 佐久本 哲郎
沖縄県産婦人科医会
第6代会長 佐久本 哲郎